コラム
2020.11.09 06:00
サブスクリプションとは?様々な分野で注目される理由とは?
この記事に書いてあること
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サブスクリプションは商品を購入するのではなく、一定期間利用する契約で料金を支払う方式のことです。
CDなどに収録された音楽を購入して聴く方式では、一度購入すれば何度でもいつまでも聴くことができます。CDなどをレンタルする方式もありますが、この場合はレンタルしたCDだけをその期間だけ聴くことができます。
一方、サブスクリプションでの契約の場合は、契約している期間内は特定の曲だけでなく、そのサービスに登録しているさまざまなアーティストが提供している曲を自由に聴くことができます。
この方式は音楽だけでなく、書籍や映像、ソフトウェアなどデジタルのコンテンツにとどまることなく、飲食店や英会話などにも広がっており、「サブスク」と省略して呼ばれることもあります。
「サブスクリプション」についての素朴な疑問
「なぜさまざまな分野でサブスクリプションが注目されているんだろう?」
サブスクリプションが流行している理由として、多くの人のお金の使い方が「モノからコトへ」変化していることがあります。これまではモノを購入し、手もとに持っていることがステータスになっていましたが、世の中に便利なモノがあふれるなかで、「どのように使うのか」という視点が満足につながるようになっているのです。
利用者側の視点で考えると、サブスクリプションで契約している間は使い放題ですので、使えば使うほど利用者は得になります。また、初期費用を抑えられ、気に入らなければ解約して利用をやめることができます。
提供者側の視点で考えると、継続的にサービスを使ってもらうことで安定した売上を実現できます。また、初期費用が安いため利用者が気軽に使い始められ、新規の利用者を獲得しやすいというメリットもあります。長く使ってもらうことができれば、サービスを利用している利用者についてのデータを集められるため、利用状況などを分析してサービスの品質の向上につなげることもできます。
このように双方にとってメリットがあるため、さまざまな業界に広がっているのです。
執筆者
増井 敏克
増井技術士事務所 代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。ビジネス数学検定1級に合格し、公益財団法人日本数学検定協会認定トレーナーとしても活動。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウェアの開発をおこなっている。『IT用語図鑑』など著書多数。
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