コラム
2020.10.05 06:00
OSとは?アプリとの違いとその役割とは?
この記事に書いてあること
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OS(オーエス)はコンピュータを使うのに最低限必要な機能を備えたソフトウェアです。
コンピュータは大きく「ハードウェア」と「ソフトウェア」にわけられます。そして、このソフトウェアは大きく「OS」と「アプリ」にわけられます。
OS(Operating System)はハードウェアの制御やメモリの管理など、コンピュータの動作に必要な機能を備えたもので、基本ソフトとも呼ばれます。最近よく使われているOSとして、パソコン用であればWindowsやmacOS、スマートフォン用であればiOSやAndroid、サーバー用であればLinuxやFreeBSDなどがあります。
一方、アプリは表計算や文書作成、インターネットの閲覧、音楽の再生など個別の機能に特化したソフトウェアを指し、応用ソフトとも呼ばれます。
「OS」についての素朴な疑問
「なぜソフトウェアはOSとアプリにわかれているんだろう?」
パソコンを利用する人にとっては、OSやアプリが一体になっていると便利に使えそうだと思いませんか?家電などの場合は利用目的が定まっているのでそれでもいいかもしれませんが、パソコンやスマートフォンの場合は使う人によって目的や使い方が違います。
そこで、OSがハードウェアとアプリの仲介役となることで、個別に好きなアプリをハードウェアに導入することができます。利用者は同じOSであれば異なるハードウェアを使う場合も操作方法を個別に覚える必要はありませんし、新たなアプリを導入しても、同じように操作できるのです。
そのため、アプリの開発者もハードウェアの違いを意識する必要がありません。アプリを提供したいOSに合わせて開発するだけで、利用者がどのメーカーのハードウェアを使っているのか、どんな性能のコンピュータを使っているのか、などを意識せずに開発できるのです。
利用者の注意点としては、使用できるアプリがOSによって異なるため、そのアプリが対応していないOSでは使用できません。このため、使いたいアプリに合わせてOSを選ぶこともあります。最近では、WindowsとmacOS、iOSとAndroidなどさまざまなOSに対応したアプリも登場していますし、Webブラウザ(Microsoft Edge、Google Chromeなど)があれば使えるWebアプリも登場していますので、それほどOSの違いを意識することはなくなってきました。
FreeBSD は FreeBSD Foundation の登録商標です。
執筆者
増井 敏克
増井技術士事務所 代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。ビジネス数学検定1級に合格し、公益財団法人日本数学検定協会認定トレーナーとしても活動。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウェアの開発をおこなっている。『IT用語図鑑』など著書多数。
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